2006年09月の情報

2006年09月01日

第10回研究会、2006年度大会終わる

「思考力を高める読解教材、読書指導ー複数言語リテラシー育成を目指してー」

今年度の大会では、複数言語を持つ児童の思考力を高める読解のあり方を、主に実践面から考えました。また、この研究会に先立って、21日から6日間実施した「学齢期(K-G12)の子どものための多読教材開発ワークショップ」の成果発表である、ワークショップ参加者によるポスター発表(同日10時−11時半に桜美林大学新宿第2キャンパス)は午後の年次大会の参加者にも聴衆として参加いただき、カリキュラム、教案、教材について討論することができました。

日時:2006年8月26日(土)13時-17時
場所:工学院大学新宿キャンパス(新宿駅から徒歩5分)7階 A715号教室 地図
参加費(資料代含む):1000円

日程:
1:00-1:15 あいさつ・趣旨説明 (中島和子)
1:15-2:30 “Teaching reading in an English immersion school: Katoh Gakuen Grades 1-3”
     (「英語イマージョンにおける読みの指導?加藤学園1−3年」)
     加藤学園 Pat Cossey (日本語通訳付き)
    
2:30-2:45 休憩        
2:45-3:45 「朝鮮語イマージョンにおける読みの指導-京都朝鮮第3初級学校1?3年」
     京都朝鮮第3初級学校 趙弘子(チョ・ホンジャ)
3:45-4:30 「国際児童文庫協会の役割と活動ーバイリテラシーの実践を目指してー」
        国際児童文庫協会会員 ワトソン ジョイ
4:30-5:00 協議「研究会の今後の運営」新しい研究会規約が承認されました。「この研究会について」参照
終了挨拶 (津田和男)

*今年度の大会はユネスコ・アジア文化センター(ACCU)国際教育交流事業の一環として、ACCUと共催で行いました。
*研究大会「思考力を高める読解教材、読書指導ー複数言語リテラシー育成を目指してー」の資料と、8/21-26にかけておこなわれました「学齢期(K-G12)の子どものための多読教材開発ワークショップ」で使用した資料集(全135ページ)をあわせて希望者に実費でお分けします。送料込み1,000円でお送りします。
希望者は以下の手順に従ってください。

1. メールで、氏名、送付先を msasaki@obirin.ac.jp までお知らせください。
  件名を「第10回ワークショップ資料希望」としてください。
  (他の資料との混同を避けるため、必ず第10回ワークショップとお書きください。)
2. 振込み先をこちらからお知らせしますので、銀行振込みをお願いします。
  (振り込み料はご負担ください)
3. 振込みを確認後、発送させていただきます。

「学齢期(K-G12)の子どものための多読教材開発ワークショップ」終わる

香港、マレーシア、台湾、インドネシア、フィリピン、タイからの招聘参加者、および日本国内からの参加者とともに、バイリンガルを育てるための多読教材ワークショップを行いました。海外での継承語としての日本語教育、国内での母語保持のためのポルトガル語、スペイン語教育、国内外での外国語としての言語教育、ニューカマーや多数派への第2言語教育など、様々な言語教育状況を支える人々が集まりました。6日間の成果として、それぞれの現場でのカリキュラムと教材開発の素案となる、ポスター発表がおこなわれました。

ワークショッププログラム
2006年8月21日(月)
午前 9:30-9:40 開会の挨拶 中島和子(名古屋外国語大学)
   9:40-12:30 オリエンテーション 佐々木倫子(桜美林大学)
「招聘参加者による各国言語教育の現状」
   司会:佐々木倫子(桜美林大学)

   香港(周宏陽), 台湾(黄愛玲), フィリピン(イネス P. マリャリ),
   マレーシア(Zubaidah binti Ali), インドネシア(竹村洋美 ),
   タイ(中町かほる)
  
   12:30-1:45 昼食
   1:45-2:45 「日本の言語教育の現状」湯川笑子(立命館大学)
   2:45-3:00 休憩
   3:00-4:00 「母語・継承語教育とは?—教材との関連から」佐々木倫子(桜美林大学)
       
   4:00-5:00 「MHBワークショップにおけるカリキュラムと教材開発についての導入と親近性」
       津田和男(国連国際学校)

2006年8月22日(火)
   9:00-11:30 「内容重視とスタンダードと評価の紹介」津田和男(国連国際学校)
   昼食と移動
   1:30-3:00 「ACCUの紹介と子ども図書室」
   3:00-5:00 「ニューヨーク継承日本語研究グループ教材開発」
         大山全代(国連国際学校)
        島野雅俊(セントポール校)
         津田和男(国連国際学校)

2006年8月23日(水)
   10:00-12:00 「啓明学園における国際児童生徒教育の取り組みと読み教材のいろいろ」 
            島田かおる、加藤真一、山下一枝(啓明学園)
    昼食
    2:00-4:30 「内容重視インストラクション:資料使用の最大効果」
            津田和男(国連国際学校)

2006年8月24日(木)
   9:00-11:30 「内容重視インストラクション:カリキュラム作成と評価」
            津田和男(国連国際学校) 
   昼食と移動
   
   2:00-4:30  「多言語環境の子どものことばの発達と読字・読書教育」
            中島和子(名古屋外国語大学)

           「ニューインターナショナルスクールで使用している多読教材と評価システム」
            ニューインターナショナルスクール教師

2006年8月25日(金)
9:00-5:00 ポスターセッションに向けてのグループ活動(グループ指導)

2006年8月26日(土) 
9:00-11:30 ポスターセッションと意見交換会、修了証書の授与
       発表されたポスター抜粋:
       *黄愛玲「JHL学習者向け多読自律学習への促し-上級学習者を対象に-」
       *大山全代「人と動物のかかわりあい:多角的視点に気づく」
       *竹村洋美「施すということ」~「小僧の神様」を読む
       *Ines P. Mallari, Alex Chau, 他
       「インターネットを用いた4カ国間フィードバックラーニング」
       *菊池寛子 櫻井千穂 他「日本在住の外国人児童のための継承語教育プログラム
       ―スペイン語・ポルトガル語を母語とする児童生徒を対象として―」
       *尾関 史 「移動する子どもの認知的発達を止めない多読プログラム」
       *山口 真帆子移動する子どもの認知的発達を止めない多読プログラム続」


  
*このワークショップはユネスコ・アジア文化センター(ACCU)国際教育交流事業の一環として、ACCUと共催で行いました。
*このワークショップで使用した資料集(全135ページ)を、希望者に実費でお分けします。
8月26日午後に開催されました研究大会「思考力を高める読解教材、読書指導ー複数言
語リテラシー育成を目指してー」の資料もあわせて、送料込み1,000円でお送りします。
希望者は以下の手順に従ってください。

1. メールで、氏名、送付先を msasaki@obirin.ac.jp までお知らせください。
    件名を「第10回ワークショップ資料希望」としてください。
    (他の資料との混同を避けるため、必ず第10回ワークショップとお書きください。)
2. 振込み先をこちらからお知らせしますので、銀行振込みをお願いします。
   (振り込み料はご負担ください)
3. 振込みを確認後、発送させていただきます。

第9回研究会:続・ダブルリミテッド/一時的セミリンガル現象を考える 資料申し込み

—ジム・カミンズ教授に訊く—
講演時配布ハンドアウト等、関連の資料を用意しています。

(1)講演DVD(和訳付き)
(2)講演時使用パワーポイントのスライドのコピー
(3)講演時配布ハンドアウト〔英文)

は近々販売の予定です。MLでのご案内をいたしますので、しばらくお待ち下さい。

(4)講演時配布ハンドアウトの和訳[中島・湯川)
(5)カミンズ教授のろう教育に関する書き下ろし論文
(カナダ・オンタリオ州のろう教育の学会で発表したもの)

はこのままダウンロードできます。

母語・継承語・バイリンガル教育研究会

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